落語の起源
今年は伝統芸能の大看板を襲名で大変な話題になっています。歌舞伎は「勘三郎」さん、そして落語は「正蔵」さん。平成の大看板ということでしょうか。 ところで、江戸の庶民に親しまれた落語はどうやって生まれたのでしょうか。 天明年間、太平の世の中で人々が遊惰に流れ、遊びにも飽きて…というとき。 そこで向島に「武蔵屋権三」という貸席があったそうで、人集めにビラをまいたのには「向島に昔噺ごんざります」とだけ書いてあった、とか。 ところが、そのナゾを解いた人があって、「昔という字は廿一日と書くから、二十一日じゃねえか?」「向島にごんざりますてえのは、『武蔵屋権三』だろう」 でもそれだけで人が集まるのか?とも思いますが、これぐらい洒落(シャレ)がわかるヒトでなければ、噺を聞く資格がないということなのでしょう。かの時代の人々はなかなかイキなところがあったようですなァ。 こんなビラをまいたにもかかわらず、これがかえって人気を呼んで大流行(おおはやり)。 大川の屋形舟はこうした粋人を乗せて、歴史を紡いでいた、という落語誕生の一席。現代の粋人の皆様にもこんなオツなお噺とともに舟をお楽しみいただければと。それではお後がよろしいようで。 参考文献 古今亭志ん生「なめくじ艦隊」 ちくま文庫 TBSテレビ 「タイガー&ドラゴン」(落語に関係するということで…) 2005年5月31日
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