こぼれ話昨年ドラマの撮影が多かったのですが、ある晩、撮影中に急に雨が降ってきて、気の毒なので役者さんたちに店内に入ってもらいました。そんなとき、一人の役者さんが「ところで、あの屋形舟を二人で貸し切る人なんているんですか?」 −−「ええ、いらっしゃいますよ。」 数十年も昔の話−− 珍しくも芸者さんと二人きりで舟に乗られるお客様がありました。 そんな話などして皆さんと和やかになったところで雨が上がり、撮影再開、となったわけです。 以前、お父さんからの「ありがとう」でご紹介しましたように、最近でも親子三人で乗られたり、めったに会えない友人同士おふたりでしみじみ酒を酌み交わす方もいらっしゃいました。
いろいろお話しするうち、お客様とも親しくなって、それも楽しみになっていたように思います。 現在では、屋形舟も大型になって、客室と調理場がはっきり分かれておりますし、また大勢のお客様が乗られることが増えましたので、親しくお話しする機会も少なくなりました。それが少し寂しいところです。 この『屋形舟今昔』は、そんな思い出話やこぼれ話を皆さんに知っていただければと綴ってきました。ですが、しゃべるのと訳が違って、なかなか筆が進まない(キーボードが進まない?)。いざ文章にしようとすると難しいものですね。 それでも、舟の中でお客様とお話しするつもりで『今昔』を続けていきたいと思います。 …そうそう、そういえばこの前、早めにお見えになったお客様があって、出船まで屋形舟や昔の話などいたしました。時間よりちょっと早めにお見えになると、面白い話の一つもできるかも?しれません。
2008年2月9日
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