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このページは「屋形舟今昔」のトップページのコーナー『つれづれ』のバックナンバーをまとめています。

2006年2月のつれづれ

節分に撒くものは?

篠塚稲荷の豆まき2月3日は、節分の日。お宅でも豆まきされましたでしょうか?遅くなってしまいましたが、柳橋界隈の豆まきの様子をお届けします。

当日は、夜から屋形舟が出船のため、店から一番近い篠塚稲荷神社の豆まきに写真を撮りに行ってみました。

4時からの豆まきを待つ子供たちは、紙袋を手に手に持って待ちかねています。

撒かれた豆を入れるためかと思っていましたが紙袋を大きく広げて頭上に持ち上げキャッチするのです。なるほど、まだ身長の低い子供たちにとっては合理的。賢いですね。

いざ、豆まきが始まるとご覧の通り。大人も結構必死になっているところが、なかなか楽しいのです。

見渡すと、のんきに写真を撮っている人など誰もいません。気になるのでしょうか、後半になるとどうも後ろに立っている私めがけて、飛んでくるような…

今の豆まきは、大豆だけではないのですね。
子供向けにぬいぐるみや、カラーボール、お菓子などが撒かれ、中身は確認できませんでしたが紅白の大入り袋や、砂糖がけ豆、使い捨てカイロなど、たぶん大人向きに撒かれる物もあるのです。

昔、と言っても昭和50年代くらいまでは、柳橋の芸妓さんたちも豆を撒いていたそうです。
そして、節分の夜の芸妓さんは、いつもの和服ではなく、それぞれ趣向をこらした仮装でお座敷に上がったと聞きました。漫画の主人公や映画スターの姿などに変身したそうです。見たかったなあと思うことしきり…

帰り道、柳橋を渡ってきますと、コートを着込んだサラリーマン(推定40歳代)が、少し大きめのカラーボールをアタッシュケースにむりやり押し込む様子を見かけ、思わず笑ってしまいました。

私も撒かれた同じカラーボールを、大事に手に持っていましたから。

2006年2月14日

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