「屋形舟今昔」トップページへ
>「屋形舟今昔」トップページへ

このページは「屋形舟今昔」のトップページのコーナー『つれづれ』のバックナンバーをまとめています。

2004年10月のつれづれ

台風対策

この頃、台風の話ばかりですが、10月20日台風23号が日本列島を駆け抜けていきました。恐るべき深い爪跡を残して・・・

先の台風22号よりは、神田川の濁流もひどくはありませんでしたが、こう何回も立て続けに襲われると、気持ちのうえでも、体力的にも疲れてきてしまいます。

写真は、台船に降りる階段を桟橋から切り離した様子です。
潮が高くなりますと、当然ながら川に浮かぶ台船も、潮位と共に上がります。
桟橋に階段が固定されたままですと、平行に、もしくは台船側の階段がより高くなってしまい、桟橋そのものが壊れる危険が生じるからです。
そのため、階段を切り離した状態にして上に上げてしまいます。
台風がくる度に準備することのひとつです。

と、書いている時に新潟で大地震が発生しました。ここ東京でも揺れが激しく何度もグラグラときました。ちょうど屋形舟が帰ってくる時でしたが、桟橋に着けるのを待ってもらいました。こんなことは、はじめてです。遠く離れた東京でさえも、思わず外に飛び出したほどです。
被災地はどんなに怖かったことでしょう。

大変な思いをなさった方々に
心から、お見舞い申し上げます。

2004年10月26日


台風の跡 2

台風の後の神田川この前の「つれづれ」で台風22号の発生をお知らせしましたが、10月9日夕方、関東地方を直撃。
短時間ではありましたが、東京も雨風強く、けれどもあっと言う間に通り過ぎていきました。

雨合羽に長靴と完全装備で待機しましたがたたきつける雨に、顔が痛いほど。眼も満足に開ける事ができない状態でした。

神田川も激しい濁流となり、何本かの杭も流されてしまいました。

隅田川も速い流れでしたが、神田川から流れる濁流で潮と潮がぶつかってまるで沸き立っているようです
いかに神田川の流れが激しいか、目の当たりにしました。

写真は、12日に撮ったものです。
隅田川から上げ潮にのって葦や木、木材、板戸まで流れてくるのです。潮が上げている間、塊が次から次へと押し寄せてくるのには閉口しました。船の移動もできません。どこからこんなに流れてくるのか不思議なほどです。

そしていつのまにか、眼につかなくなります。どこにいってしまうのでしょうか?
これも不思議のひとつですね。

2004年10月15日


台風の跡

台風のあと昨日今日と寒い日が続きますが、なんと今日10月4日正午に、フィリピン東海上で台風22号が発生しました。

10月に入って急に寒くなったというのに一体どうしたのでしょうね。もう、来てほしくないですよね。
この写真は、台風21号が9月30日に東京を通り過ぎていった翌日撮ったものです。写真中央にロープが張ってあり、そのロープに草が巻きついているのがお分かりでしょうか?

台風対策で舟を移動し、長舫(ながもやい)をとりますが、台風の影響で潮も高くなり、舫(もやい)の上の方まで川に浸かり、流れてくる草や藻などが絡み付くのです。
神田川も流れてきたごみ等で濁っています

舫(もやい)と書いてしまいましたが、係船索のことを言います。船を繋ぎ止めるロープですね。通常よりも長く伸ばした係船索を長舫(ながもやい)と言い表します。

船に関しての言葉は、昔ながらの言葉がたくさんありますので、これからも少しずつご紹介していきましょう。
お楽しみに。

2004年10月4日

▲頁上へ
文章・画像等の無断転載を禁じます。2002-2012 © All Rights Reserved by Funayado Komatuya