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このページは「屋形舟今昔」のトップページのコーナー『つれづれ』のバックナンバーをまとめています。

2004年2月のつれづれ

日本酒のおいしい季節

小松屋徳利一日の内にも、暖かくなったり寒くなったり風邪をひきやすい天気が続きます。
こうして少しずつ春に近づいていくのでしょう。
白梅も次から次へと咲き誇っています。

こんな季節には熱燗で・・・と小松屋の徳利・盃を写してみました。

第2小松丸の雪見障子がうしろに少し見えています。三合弱くらい入る大きな徳利です。よく上げ底になっている徳利を見かけますが、小松屋のは大きいこと間違いなし。盃もぐいのみタイプで波の揺れにも強いようにしています。
雪見にはもちろん、桜のころの花冷えの季節にも、おいしい日本酒を熱燗で一杯。飲める人には最高だと思います。

「花より団子」ならぬ「花よりお酒」でしょうか。

2004年2月24日


小松屋の白梅 白梅がほころびはじめました


昨日は、今にも咲きそうにつぼみが膨らんでいましたが、今朝は二輪だけ白梅が咲きました。

ここ数日間、東京は日差しが暖かく感じられます。今の時期にしては、珍しく風も強くなく、今日の天気予報では、午後から南風が吹くそうです。
紅梅は大変早く咲き始め、今を盛りと満開ですが、紅白の梅が揃って咲き誇るとそれは見事なものです。昨年は鶯(うぐいす)が飛んできて、本当に「ホーホケキョ」とさえずり、何とも言えずうれしかったですね。
どこから飛んでくるのでしょうか?
今年も飛んできてほしいと願っているのですが

鶯がきたら、「つれづれ」でご紹介しますのでお楽しみに。
春の気配がします。今年の桜も早いのかもしれません。

2004年2月14日


弓張提灯弓張提灯

小松屋店内の入り口の上に掛けてある弓張提灯です。向かって右側には小松屋の、それ以外はかつての柳橋の料亭さんの弓張です。

何故ここにと思われますか?

黒板塀の料亭がぎっしり立ち並び、三味線の音色がいつともなしに流れて、人力車が行き交い、夜ともなれば黒塗りのハイヤーが所狭しと止まっていた頃。柳橋の料亭街はとても賑わっていました。もちろん、戦前、戦後すぐの話は私も父に聞いていただけですが、それでも幼い頃の柳橋の賑わいは今もはっきり覚えています。

各料亭さんごとに屋形舟をだす時、お客様を迎える舟のみよし(船首)に、必ず、料亭の名前が入った弓張をかかげるのです。
後には、よく乗られるお客様の名前入りの弓張もありました。みなさん、とてもうれしそうでしたね。残念なことにいま残っているのは、ほんの少しになってしまい、はたきをかけるのも壊さないようおそるおそるかけています。

2004年2月9日

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